【創業ストーリー】医師である私たちが、Fixhireを始めた理由
コラム

【創業ストーリー】医師である私たちが、Fixhireを始めた理由

医療採用の「見えない」を透明にし、医療従事者と医療機関の選択肢を増やしたい

2026-07-31Fixhire / 創業ストーリー / 医療採用 / 医療人材 / 医師求人 / 看護師求人 / 医療従事者 / 医療機関 / 採用コスト / 人材紹介料 / 医師偏在 / 地域医療 / 子育てと仕事 / 女性医師 / 復職支援 / 柔軟な働き方 / 災害時医療 / 医療DX

Fixhireは、医療機関と医療従事者が直接情報を確認し、自分たちで採用・就職を判断するための医療採用プラットフォームです。

私たちがFixhireを始めたきっかけは、医療現場で採用を経験する中で抱いた、いくつもの違和感でした。

高額な費用を払っても、採用のズレはなくならない

クリニックで採用を行う中で、紹介会社へ高額な手数料を支払っても、必ずしも長く働いてもらえるとは限らない現実を経験しました。

厚生労働省が2026年に公表した調査では、職業紹介における手数料率の中央値は、医師、看護師・准看護師ともに約20%と報告されています。

問題は費用だけではありません。「地域にどのような求職者がいるのか」「どの条件なら働けるのか」が見えにくく、採用判断が仲介者の持つ情報に左右される構造にも疑問を感じました。

本当に条件のよい仕事ほど、公開されていない

一方で、知人から紹介された仕事には、勤務時間や業務内容を柔軟に相談できるものもありました。

これは個人的な経験ですが、良い勤務条件が広く公開されず、限られた人のつながりの中だけで共有されている可能性があります。

条件を選択式で構造化し、誰でも比較できるようにすれば、知人の有無による情報格差を小さくできるのではないか。これがFixhireの原点の一つです。

出産後、「働けない」のではなく「探せない」と気づいた

私自身、出産と子育てを経験し、週5日・フルタイム以外の仕事が想像以上に探しにくいことを実感しました。

「週1回なら働ける」「短時間なら復帰できる」「条件が合えば働きたい」という人もいます。厚生労働省も、出産・育児と勤務の両立や、女性医師の離職防止・復職支援を課題として掲げています。

働く意思がないのではなく、現在の生活に合う求人へたどり着けていない。その見えない層を医療現場とつなげたいと考えました。

人手不足だけでなく、情報の偏在を減らしたい

医師の地域・診療科偏在は、国も対策を進めている課題です。ただし、Fixhireだけで偏在を解消できるわけではありません。

それでも、勤務日数、時間、対応業務、通勤範囲などを透明にすれば、月1回や短時間勤務など、これまで表に出にくかった働き方を見つけやすくできます。

Fixhireでは、求職者が災害時対応の可否や条件についても、平時から登録できる仕組みを想定しています。対応できる地域・時間帯・業務だけでなく、育児や介護などの制約も含めて確認できる設計です。

なお、この登録は災害時の出動・派遣・勤務を確約するものではありません。実際の対応は、本人の安全や所属先の指示、交通状況などを踏まえ、当事者間で改めて確認する必要があります。

医療採用の「見えない」を、透明に

Fixhireが目指すのは、採用を仲介することではありません。

求人情報と求職者情報を分かりやすく構造化し、医療機関と医療従事者が、条件を直接確認して判断できる環境を作ることです。最終的な雇用条件の合意や契約は、当事者間で行います。

採用コストを抑える余地を増やし、医療現場への投資や医療従事者の待遇改善につなげる。子育てや介護をしながらでも、医療との接点を持ち続けられる。

そのような医療採用の新しい選択肢を作るために、私たちはFixhireを始めました。

参考文献