
【医療採用】なぜ紹介会社経由で早期離職が起きるのか
紹介会社だけが原因ではない。求人条件・職場情報・入職後の実態に生じる「情報のズレ」を解説
【医療採用】なぜ紹介会社経由で早期離職が起きるのか
紹介会社経由の採用で早期離職が起きる主な背景は、施設と求職者の間で、仕事内容・勤務条件・職場環境に関する情報のズレが残ったまま入職することです。
ただし、紹介会社を利用したことだけが離職の原因とは限りません。本人の事情、職場環境、受入体制など、複数の要因が関係します。
紹介会社経由は、本当に離職率が高い?
厚生労働省の2019年調査では、医療分野の6か月以内離職率は、民間職業紹介事業者経由が24.2%、それ以外が12.8%でした。
一方、この調査は採用経路と離職率の関連を示したもので、紹介会社の利用が離職を引き起こしたと証明するものではありません。また、厚生労働省の近年の資料では、紹介手数料率の高低によって6か月以内離職率に大きな差は見られなかったとされています。
早期離職につながり得る4つの「ズレ」
1.情報が第三者を介して要約される
施設の説明と求職者の希望が担当者を介して伝わると、現場の忙しさ、実際の残業、夜勤体制、教育方法などの細かな情報が十分に共有されないことがあります。
2.採用を急ぎ、条件確認が浅くなる
人手不足の施設と早く転職したい求職者の意向が重なると、双方が確認すべき事項を残したまま選考が進む場合があります。入職後に「聞いていた条件と違う」と感じれば、早期離職につながりかねません。
3.求人条件と職場の実態に差がある
給与や勤務時間が合っていても、業務量、人間関係、休みの取りやすさ、求められる役割まで一致するとは限りません。紹介経由かどうかにかかわらず、求人票だけでは分からない実態の確認が必要です。
4.入職後の受入体制が整っていない
相談相手がいない、業務説明が不十分、教育担当が決まっていないといった職場側の事情も早期離職の要因になります。厚生労働省も、相談責任者・相談窓口の設定や職場環境の点検を勧めています。
早期離職を減らすには
採用経路にかかわらず、次の確認が重要です。
勤務時間、残業、夜勤・オンコール、休日、給与を具体的に示す
業務内容、1日の流れ、教育体制、職場の人数構成を共有する
施設と求職者が直接質問できる機会を設ける
条件を口頭だけでなく書面でも確認する
入職後の相談担当者とフォロー時期を決めておく
Fixhireは、施設と医療従事者が直接情報を確認し、条件を比較できる求人情報提供サービスです。紹介・条件交渉・契約締結の代行は行いません。直接話せば必ず定着するわけではありませんが、入職前の情報差を小さくすることは、ミスマッチを見つける助けになります。
よくある質問
紹介会社を使うと、必ず早期離職しますか?
いいえ。紹介会社経由でも長く働く人はいます。早期離職は、本人の事情、条件の不一致、職場環境、受入体制など複数の要因で起こります。
紹介手数料が高い会社ほど、離職率も高いですか?
一概にはいえません。厚生労働省の公開資料では、医師・看護・保育・介護について、手数料率の高低で6か月以内離職率に大きな差は見られなかったとされています。
直接採用なら早期離職を防げますか?
直接採用だけで防げるわけではありません。ただし、施設と求職者が仕事内容や条件、職場の実態を直接確認することで、入職前の認識差を減らしやすくなります。
参考文献
厚生労働省「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査 集計結果(概要)」(令和元年12月)
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000579094.pdf厚生労働省「職業紹介事業における職種別手数料、離職状況について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001622750.pdf厚生労働省「職業紹介サービス利用の注意点」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000060816.pdf
※調査時点、対象、集計方法が異なるデータの単純比較には注意が必要です。


