【医療採用】早期離職が起こりやすい条件とは?
コラム

【医療採用】早期離職が起こりやすい条件とは?

長時間労働・求人条件とのズレ・職場トラブル・新人の放置を、採用前後で減らす

2026-07-30医療採用/早期離職/採用ミスマッチ/定着率/労働条件/オンボーディング/職場環境/直接採用/Fixhire

【医療採用】早期離職が起こりやすい条件とは?

長時間労働・求人条件とのズレ・職場トラブル・新人の放置を、採用前後で減らす

早期離職が起こりやすいのは、労働時間や休日、給与、仕事内容について、採用前の説明と入職後の実態にズレがある職場です。加えて、職場トラブルや、質問・相談しにくい受入体制も定着を妨げる要因になります。

早期離職は、本人の性格や意欲だけで決まるものではありません。求人票、面談、入職後の運用を一致させることで、施設側から減らせるリスクがあります。

早期離職につながりやすい4つの条件

1.労働時間・休日の負担が大きい

残業、夜勤、当直、オンコール、休日出勤などが想定より多いと、生活との両立が難しくなります。厚生労働省の2024年雇用動向調査では、女性の転職入職者が前職を辞めた理由として、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が12.8%、「職場の人間関係が好ましくなかった」が11.7%でした。

2.採用前の説明と実態が違う

JILPTの調査では、労働時間、給与、仕事内容について「採用前の情報と入職後3か月の現実が一致しなかった」人は、いずれも3年以内離職率が全体より高い傾向でした。

医療現場では、「残業は少ない」「オンコールは相談可」といった曖昧な表現だけでなく、回数・時間・呼出頻度・手当・免除条件まで具体的に共有することが重要です。

3.職場トラブルや相談しにくさがある

未払い残業、暴言・いじめ、一方的な条件変更、仕事によるけがや病気などは、勤続者より離職者の経験率が高いと報告されています。ハラスメント窓口を置くだけでなく、「誰に、いつ相談できるか」を入職時に伝える必要があります。

4.教育・受入体制が整っていない

指示が曖昧なまま放置される、初日から経験者と同じ業務を任される、質問相手が決まっていない――こうした状態も早期離職と関連します。業務範囲、独り立ちの目安、指導担当者、面談時期をあらかじめ決めておくことが有効です。

医療機関が採用前後にできること

  • 求人票に残業、夜勤、当直、オンコール、休日、給与内訳を具体的に示す

  • 面談で「できること」だけでなく、忙しい時間帯や難しい業務も伝える

  • 入職初日・1週間・1か月後に、条件と実態のズレを確認する

  • 指導担当者と相談先を明確にし、業務を段階的に任せる

  • 求人条件を変更した場合は、掲載内容と現場運用を同時に更新する

Fixhireは、求人条件を構造化し、施設と求職者が直接確認できる状態をつくることで、採用前後の“ズレ”を減らすことを目指しています。

よくある質問

給与を上げれば早期離職は防げますか?

給与は重要ですが、それだけでは防げません。労働時間、休日、仕事内容、人間関係、教育体制などを合わせて確認する必要があります。

「残業ほぼなし」という書き方で十分ですか?

解釈に差が出やすいため、月平均時間、繁忙期、固定残業代の有無などを具体的に示す方が、入職後の認識差を減らせます。

早期離職を完全に防ぐことはできますか?

完全には防げません。ただし、採用前の正確な情報提供と、入職後早期の確認・支援により、施設側で減らせるリスクはあります。


参考文献

  1. 厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概況」
    https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/25-2/dl/gaikyou.pdf

  2. 労働政策研究・研修機構「若者の離職状況に関する分析」
    https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20200213/houkoku/02_kenkyu2.html

  3. 労働政策研究・研修機構「早期離職の背景と離職後のキャリア」
    https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20170123/houkoku/02_kenkyu.html

  4. 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
    https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00010.html